02:相合い傘をさして

せっかくプロトたてたのにそのノートがどっか行ってしまったorz
しょうがない・・・しょうがないさ・・・←

お題２つめ：02:相合い傘をさして


 

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「・・・本多」
視線の先には、泥だらけになって俺を必死に探している本多の姿があった。
「本多！！」
もう一度本人に聞こえるようにその名を呼ぶと、本多はこちらを振り向いた。
「ま・・・松浦っ」
「何やってんだこんな所で」
続けようとした言葉は、駆けてきた本多に抱きすくめられ遮られた。
「やっ・・・、本多、汚れるって・・・」
「・・・ごめん・・・！」
その言葉を発した時、本多の腕の力が一層強くなる。
「痛・・・・っ、なんで本多が謝るんだよ・・・」
「ごめん・・・」
「・・・っ！！やめろ！！」
胸のあたりをどんっと押して、本多から一歩退いた。
それでもなおその言葉を繰り返そうとする本多が、俺を見た。
「もう俺から離れるなよ・・・！」
本多の口から出たその言葉は、あまりに弱弱しいものだった。
「な、何言って･･･」
「・・・お前は、俺だけを見てれば・・・いいんだ・・・」
「は・・・、お前どうしたん・・・」
直後、本多の唇でそれはまたも遮られた。
「っ！？む・・・やめ・・・っ」
それでも本多は唇を離そうとしない。
「やっ・・・、本多・・・ぁ、やめ・・・て・・」
だんだん頭がぼうっとしてくる。
駄目だ。こんな半端な状況でこんな事をしてはいけない・・・。
「ほっ、本多！やめろっ・・・」
唇と唇の隙間から息を漏らし必死に訴えると、本多はゆるゆると離れた。
「お前っ・・・どうしたんだよ！！」
「・・・」
「本多！」
「・・・前に、大喧嘩した事あったろ。あんとき、お前今日みたいに家出て行っちまってよ。」
「・・・あぁ」

それは今から数か月前のことだった。
喧嘩なら日常茶飯事だったが、あの時ばかりは俺も本多も頭に血が昇って
お互いブチギレ状態だった。
あの時も俺は本多の家から出て行ったのだ。
そのまま薄暗い繁華街でふらついていると、急に体を縛られ
数人の悪漢共に連行されて・・・
あの時すぐに本多が来てくれたから良かったものの、
あのままなら俺はきっと犯されていた・・・だろうな・・・

「だから・・・またそんな事があったらどうしようかと・・・」
「・・・・馬鹿か、そんな趣味の奴はそうゴロゴロといるもんでもないだろ・・・」
「はぁ～・・・、でも無事でよかった・・・」
ぼすっと本多が俺に体を預けてきて、後ろに倒れそうになったのを
本多は右手で支えた。
「うおあっ！悪ぃ！！」

二人の視線が重なり合う。
「さ、さっきは・・・悪かった・・・」
本多がもう一度謝罪する。
今度はあのキスについて、か。
「別に？まぁたまには強引なのもいいのかもな」
「うぅ・・・すいませんでした・・・」
「・・・本多」
もう一度本多を見つめれば、落ちてくる。
優しい、くちづけが―――――。



「なんで傘一つしか持ってきてないんだよ！」
「い、急いできたから・・・」
「うるさい！アホ！馬鹿！」
「・・・お前、そういうの他人にやるなよ」
「はぁ？」
「か、可愛過ぎる・・・から・・・」
「は、はぁ！？何言って・・・」

赤くなった顔も見せちゃダメ、と本多は言った。
けれどきっと俺は、こいつにしか
こんな事しないし言わない。
好きになるのも、こいつだけ・・・。

相合傘――――。

久しぶりに手をつないで帰った道は、いつもより何十倍も特別に思えた―――。


 

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つ、続きます・・・・ｗ
プロトたててた紙無くしたとか言っといて
かなりプロト無視してますｗｗ
悪漢に襲われそうになった松浦はテラ捏造ｗｗ